はじめに
先日、三鷹市にある太宰治文学サロンに行ってきました。とても面白かったので、整理をしてその魅力をお伝えします。その時に一緒に訪れた太宰治ゆかりの地おすすめスポットもご紹介します。
太宰治とは
太宰 治(だざい おさむ、1909年〈明治42年〉6月19日 – 1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名、津島 修治(つしま しゅうじ)。左翼活動での挫折後、自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、第二次世界大戦前から戦後にかけて作品を次々に発表。主な作品に『走れメロス』『津軽』『お伽草紙』『人間失格』がある。没落した華族の女性を主人公にした『斜陽』はベストセラーとなる。戦後は、その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称されたが、典型的な自己破滅型の私小説作家であった。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
代表作『人間失格』や玉川上水での入水心中は聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。筆者は初めて『人間失格』を読んだ時の衝撃が印象に残っています。
太宰治文学サロンとは
太宰治文学サロンは、平成20(2008)年の歿後60年と翌年の生誕100年を記念して、太宰が通い「十二月八日」に登場する、伊勢元酒店の跡地に平成20年3月に開設されました。館内では定期的に企画展示を開催し、直筆原稿の複製や初版本、初出雑誌など様々な貴重な資料を公開しています。
太宰治文学サロン
太宰治文学サロンは、JR三鷹駅南口より徒歩3分のとてもアクセスが良い場所にあります。太宰治文学サロンのアクセス方法は以下にリンクがあります。
太宰治文学サロンのここが面白い!!
筆者が実際に太宰治文学サロンを訪れて、ここが面白いと思った内容をご紹介します。
①ガイドさんから太宰の貴重な話が聞ける
中に入るとすぐに資料を渡してくれます。資料を片手にしばらく展示を見ていると、質問したいことが出てきました。そこで、先ほど資料を渡してくれた方に質問したところ、この方がガイドさんだったのです。
太宰治文学サロンにはガイドボランティアが午前10時30分~午後4時30分の間に常駐し、太宰の足跡や三鷹について展示ガイドを行っています。
太宰治文学サロン
最初は丁寧に質問に答えてくれました。途中からは太宰治文学サロンに来ることがなければ絶対に知ることができなかったであろう貴重な話をたくさん教えてくれました。いやー、来て良かった。
②太宰直筆の原稿が見れる
当たり前のことですが、普段は本に印刷された文字を読んでいます。太宰直筆の原稿が見れたのは素直に嬉しいです。筆者は頭の中でイメージしていた太宰直筆の文字と実際に見た文字の印象が違いました。事前にイメージしてから訪れると面白いですよ。
見ることのできる原稿も変わる
ガイドさんの話によると、見ることのできる原稿もその時によって変わるそうです。ちなみに筆者は今回展示してあった原稿を元ネタにガイドさんが秘話を教えてくれたのがとても嬉しかったです。控え目に言っても、この原稿を見て、秘話を聞けただけでも来た甲斐がありました。
③期間限定の企画展示がやっている
太宰治文学サロンでは期間限定の企画展示をやっています。筆者が訪れた時は「トカトントン~音を巧みに、心に残す~」がやっていました。事前にホームページをチェックして、見たい企画展示がやっている時に訪れるのもオススメです。
太宰治文学サロンの料金や営業時間は?
【開館時間】午前10時~午後5時30分 入館無料
太宰治文学サロン
【休館日】月曜日、年末年始(12月29日~1月4日)※ただし、月曜日が休日の場合は開館し、その翌日と翌々日休館
こんなに貴重な資料が見ることができ、話が聞けて無料なのはありがたいです。また、筆者が訪れたのは日曜日だったこともあり、次から次へと入館して来る人達がたくさんいました。
三鷹市にあるその他の太宰ゆかりの地おすすめスポットは?
三鷹市にはその他にも太宰ゆかりの地がたくさんあります。太宰治文学サロンを訪れた同じ日に訪れることのできた場所をご紹介します。
禅林寺・太宰治墓
太宰の墓のすぐ近くには森鷗外の墓もあります。普段本が好きで文字をよく読んでいる筆者としては「太宰治」という文字に何か圧倒される力のようなものを感じました。
連雀湯跡
筆者が今回ゆかりの地を訪れようと思ったきっかけは「十二月八日」という短篇を読んだからです。「十二月八日」には、銭湯に行く場面が出てきます。現在はホンダドリーム吉祥寺になっていますが、お店の前にゆかりの案内板があります。
太宰治旧宅跡・井心亭(百日紅)
三鷹市の文化施設です。すぐ近くにある太宰治旧宅の「玄関の前の百日紅」が庭に移植されているのを見ることができます。筆者は「十二月八日」の妻が銭湯から「この道を歩いて家に帰ったのかな」と想像しながら連雀湯跡からここまでの道を歩いてみました。
その他
訪れるのことのできなかった太宰治のゆかりの地はまだまだありますので、以下のリンクを参考にして下さい。
まとめ
今回は三鷹市にある太宰治文学サロンとその時に一緒に訪れた太宰治ゆかりの地をご紹介しました。現場を見ると、自然に作品に対する思いが高まります。「十二月八日」は今までとは違う読み方ができるような気がします。興味を持っていただいた方はぜひ訪れて、そして太宰治の作品を読むことをオススメします。
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